Jest 入門　～ describe / it 関数の活用 ～

はじめに

テストコードを書く際、テストケースをグループ化することは非常に重要です。これにより、テストの管理や保守性を向上し、コードの品質を維持するのに役立ちます。

この記事では、Jest の describe と it 関数を使用してテストスイートを作成し、テストケースをグループ化する方法について詳しく解説します。

describe と it 関数を使用したテストスイートの作成

describe 関数:

describe関数は、テストケースのグループを作成するために使用されます。主にテストケースの関連性や機能ごとにグループ化する際に活用されます。describe ブロック内には、複数の it 関数やさらにネストされた describe 関数を含めることができます。

describe('Calculator', () => {
  it('should add two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  it('should subtract two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  describe('Multiplication', () => {
    it('should multiply two numbers correctly', () => {
      // テストの実行と検証
    });
  });
});

it 関数:

it 関数は、個々のテストケースを定義するために使用されます。テストケース内でテストの実行と検証を行います。

it('should add two numbers correctly', () => {
  // テストの実行と検証
});

テストケースのグループ化と整理の方法

テストケースの関連性に基づくグループ化:

テストケースが同じ機能や機能グループに関連している場合、それらを同じ describe ブロック内にグループ化します。これにより、関連するテストケースを見つけやすくなります。

describe('Calculator', () => {
  it('should add two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  it('should subtract two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  describe('Multiplication', () => {
    it('should multiply two numbers correctly', () => {
      // テストの実行と検証
    });

    it('should multiply zero by any number to get zero', () => {
      // テストの実行と検証
    });
  });
});

テストケースの優先度に基づくグループ化:

重要度や優先度に応じてテストケースをグループ化することもあります。高い優先度のテストケースを先頭に配置し、順序を明確にすることが重要です。

describe('Calculator', () => {
  it('should add two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  it('should subtract two numbers correctly', () => {
    // テストの実行と検証
  });

  describe('Multiplication', () => {
    it('should multiply two numbers correctly', () => {
      // テストの実行と検証
    });

    it('should multiply zero by any number to get zero', () => {
      // テストの実行と検証
    });
  });

  describe('Division', () => {
    it('should divide two numbers correctly', () => {
      // テストの実行と検証
    });
  });
});