Jest の概要
Jestは、JavaScriptのテストフレームワークです。
特に React や Node.js などのプロジェクトで広く使用されています。
開発者がコードの品質や信頼性を確保するために利用されます。
Jestは自動モック機能を提供しており、依存関係の解決やテストのセットアップが簡単になります。
さらに、Jestは並列実行をサポートしており、複数のテストを同時に実行することで開発効率を向上させます
。スナップショットテスト機能も備えており、UIコンポーネントやデータ構造の変更を検知しやすくします。
これらの特徴により、JestはJavaScriptプロジェクトのテストを効果的に行うための信頼性の高いツールとして、広く利用されています。
Jest のインストールとセットアップ
Jest のインストール
1. プロジェクトのディレクトリを作成
テストを実行するためのプロジェクトディレクトリを作成します。
mkdir my_project
cd my_project
2. npmの初期化
npm を使用してプロジェクトを初期化します。
npm init -y
※ npm をインストールしていない場合はエラーができますので、その場合は npm のインストールから始めてください。
3. Jestのインストール
npm を使用して Jest をインストールします。
npm install --save-dev jest
Jest のセットアップ
1. テストスクリプトの追加
package.jsonファイルに、Jestを実行するためのテストスクリプトを追加します。
{
"scripts": {
"test": "jest"
}
}
2. テストファイルとテスト対象ファイルの作成
まずは、package.json と同じ階層に src フォルダを作成しましょう。
src フォルダの中に、テスト対象のファイルとして、sum.js という名前のファイルを作成しましょう。
// sum.js
function sum(a, b) {
return a + b;
}
module.exports = sum;
次に、src フォルダの中に、テストファイルとして、sum.test.js という名前のファイルを作成しましょう。
// sum.test.js
const sum = require('./sum');
test('adds 1 + 2 to equal 3', () => {
expect(sum(1, 2)).toBe(3);
});
3. テストの実行
作成したテストファイルを実行して、テストを実行します。
npm test
以下のような実行結果が得られれば、無事にテスト完了です。
> my_project@1.0.0 test
> jest
PASS src/sum.test.js
√ adds 1 + 2 to equal 3 (6 ms)
Test Suites: 1 passed, 1 total
Tests: 1 passed, 1 total
Snapshots: 0 total
Time: 4.191 s
Ran all test suites.
最終的なフォルダ構成は、以下のようになります。
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